青汁の話
はじめに
青汁創始者遠藤仁郎博士夫妻
【遠藤仁郎博士とヒナ子夫人】

青汁(あおしる)は1943年(昭和18年)に、岡山県倉敷市の倉敷中央病院元院長の遠藤仁郎博士(1997年逝去)により作られました。青汁という名称は博士の夫人ヒナ子氏により付けられました。1954年(昭和29年)には、ケールの青汁が作られ、普及会が発足しました。このとき、遠藤博士考案の青汁を遠藤青汁(これもヒナ子氏の命名です)と呼ぶことに決まり、普及会は遠藤青汁普及会と命名されました。その後、普及会は、活動をより円滑に合理的・機能的に展開するために、「遠藤青汁の会」と「遠藤青汁友の会」に分けられました。「遠藤青汁の会」は愛好者の集まりであるファ青汁の会全国総会ンクラブのようなもので、概念や基本的な考え方を伝えることを活動の中心とし、「遠藤青汁友の会」は青汁を職業とする者の有志の集まりで、実用的なノーハウ(作り方、飲み方、用い方など)を伝えることを中心として、お互いに協力しながら普及を行うようになりました。こうした地道な普及活動の中で、愛好者の輪は、口コミを基盤として徐々に拡がり、国内はもとより海外にまで及びました。
【写真は遠藤青汁の会全国総会。】



青汁は質が良く安全なもので
ケール畑
【岡山県倉敷市の自社のケール畑】

材料に用いるケールは、土作りから始めて農薬も化学肥料も使わずに栽培し、成分が良く絶対に安全なものでなくてはなりません。同様にそれから作られる青汁も、生成から保存までのすべての過程において、自然に逆らう人工的な加工を加えず、添加物なども一切使用せず、安全性・有用性において、厳重に注意を払われたものでなくてはなりません。ケールの成分は、青汁の成分のページをごらんください。


青汁の作り方

青汁は本来自分で作って飲むのが最も良い方法です。市販の生や乾燥の青汁は、それができない人のために作られたもので、できる人は自作の作りたての生のジュースを飲むのが理想的です。そのためには、まずケールを手に入れる必要があります。近所の農家などで分けてもらえる場合はそれでもいいのですが、できればこれも自分で作るのが最良です。青汁やケールをご自分で作る人のために、その方法を掲載しましたので、青汁の作り方のページとケールの作り方のページを参考にしてください。


青汁にすることのメリット

生の青汁ケールを青汁ジュースにすることで次のようなメリットがあります。(1)材料のケールには、 ビタミンA(βカロチン)、B、C、Eやカルシウム、カリウムなどのミネラル、食物繊維が豊富に含まれています。青汁にすればこれらのビタミン、ミネラルを一度にたくさん摂取できるようになります。遠藤青汁の1合(約180ml)を作るには、ケールの葉200〜250グラムが必要になります。(2)加熱や加工などしませんので、調理ほど栄養分の損失がありません。青汁にしても栄養価はかなりの量が維持されています。詳しくは青汁の成分をごらんください。(3)噛む必要がないのでのどごしが良く摂取しやくなります。(4)野菜をそのまま噛んで食べるより消化吸収の効率がよくなり、たくさんの栄養分を摂取できます。(5)青汁を燥青汁にすることで携帯ができ、いつどこででも、生が苦手な人や手に入りにくい人でも飲めるようになります。また、生と併用すればよりたくさんの量を飲むこともできます。
【写真は家庭で自作のジュース青汁】



青汁を飲むこと

健康の土台は毎日の食事です。栄養のとり方が偏っていたり、不適切な食品を食べて、バランスの悪い食生活をおくることは、健康をそこねることにつながります。ところが現代の私たちの食生活は、都市型・欧米型が多くなり、高脂肪、高タンパクに偏り、野菜(ビタミン・ミネラル・食物繊維)が不足気味と言われています。このことから、厚生労働省は健康日本21の中で、野菜を一日350グラム以上食べることをすすめています。青汁教室・遠藤青汁グリーンライフ本社
青汁にはケールに含まれるビタミンA(βカロチン)・B・C・Eやミネラル(カルシウム)、食物繊維がたくさん含まれています。飲むことで、これらの栄養分を、食べるより容易にたくさん摂取することができます。また、野菜より摂取しやすいですから、子供さんから高齢者の方までどんな年齢の人でも飲めるようになります。一家そろって、子供のころから、毎日の食事に添える習慣ができればしめたもので、ぜひ実行していただきたいことです。どうしても苦手で飲めないという方は、料理やデザート、おやつ(青汁レシピ)に用いる方法もあります。
【写真は岡山県倉敷市における遠藤青汁グリーンライフの講演会。向かって左が遠藤博士、右が貝原邦夫氏。】 



青汁を飲むことで得られる副産物

遠藤仁郎博士の青汁は清く自然なものです。それを飲む人は、その心を飲むことになり、飲むだけにとどまらない副産物が得られます。それは、青汁を飲むことで、それをきっかけに食生活や他の生活習慣を見直すようになることです。いくら青汁が安全で体にいいものであっても、他の食べものや生活習慣がよくないものであっては、何にもなりません。青汁を飲めば、他のものもそうでなくてはならないという心が、自然にわいてくるのです。詳しくは青汁の副産物をごらんください。


青汁を飲むのに注意を要する場合

現在治療でワルファリンカリウム製剤(商品名:ワーファリン、アレファリン、ワーリン、ワルファリンK、ワルファリンカリウム錠「HD」)を飲んでおられる方、腎不全などで血清カリウム値の高くなりやすい方、甲状腺機能低下症を指摘されている方、水分制限の必要な方、絶飲食を指示されている方などは、青汁を飲むのに注意が必要な場合があります。かかりつけ医または弊社とご相談ください。



遠藤仁郎・医学博士青汁の創始者・遠藤仁郎・医学博士
1900年(明治33年)岡山県英田郡英田町(現美作市)に生まれる。1925年(大正14年)京都帝国大学(現京都大学)医学部卒業。その後大阪女子医専(現関西医科大学)の内科学教授に就任。1943年(昭和18年)食糧難の最中、自宅トイレの中で緑葉(大根葉、サツマイモの葉、里芋の葉)や野草を食料とすることを発案。これを乾燥し保存食(緑葉末油煉:弊社の乾燥青汁の原型)とすることを思いつき、のちに搾り汁(これを博士の夫人ヒナ子氏が青汁と命名)にして飲む方法に発展した。1945年(昭和20年)岡山県の倉敷中央病院の内科に赴任し、のちに同病院長から名誉院長に就任。ケールの青汁(現在、弊社の東京の銀座青汁スタンドで搾り販売しているジュース青汁)を考案し、その後普及活動(講演会や健康相談)を日本国内から海外にまで幅広く地道に行い、現在の誰にも認知される時代を迎える。こうした普及活動はすべて無報酬で行い、奉仕の精神を貫ぬくと同時に、倉敷の向山に居を構え、自らクワをとって無農薬菜園を耕し、晩年にいたるまで生涯を通して、自らの提唱した「イモ・マメ・ナッパ・青汁」の理念を実践した。1997年(平成9年)97歳で逝去。
岡山県倉敷市向山の向山公園入口に、遠藤博士の胸像と顕彰記念碑が造られている。
遠藤博士の胸像と顕彰記念碑

遠藤博士の理念
青汁は、大量の野菜を食べる一方便として考えられたもので、ケールを材料とするのが最適。材料は農薬・化学肥料を全く使用しない安全なものでなくてはならない。青汁は本来自分で作って飲むものだが、できない場合は、信頼できる安全な市販のもの(生ジュース、乾燥)を利用。飲む量は、人それぞれで異なるが、2〜6合からそれ以上、多ければ多いほど良い。同時に、食生活を改善し、肉・砂糖・精製米を減らし、野菜類をできるだけ多くするとさらに良い。イモ・マメ・ナッパ・青汁食にするのが最良。青汁は売れればよいという(商業目的)だけのために宣伝してはならない。体験した人から自然に広がる地道な普及が好ましい。青汁の活動(講演会、健康相談など)で一切の報酬は求めない。

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